博多祇園山笠は誰がつくるの？

7月になると博多では、

男たちの熱気であふれる、

博多祇園山笠が始まります。

この、素晴らしい山笠の飾りは誰がつくるのでしょうか。

ある一人の人形師についてお話したいと思います。

 
 

博多人形師が山笠造る！

飾り山笠と舁山笠がありますが、
どちらも見事な芸術作品ですよね。

どいう方々が造っておられるか、
ご存知ですか。

それが、博多人形師が造っているのです。

何だか、みた感じですと
山笠の飾りと博多人形が同じ人が
造っているとは思えませんよね。

けれど、同じ博多人形師なら誰でも
造れるわけではないのです。

博多人形師ならば、一生に一度は
山笠の飾りを造ってみたい
という望みがあるらしいのです。

博多人形師も10年間弟子入りして、
修行をしても1人前になれるかどうか
のきびしい世界です。

50歳になって飾り山笠を
造らせてもらえればいいらしいです。
 
 

博多祇園山笠の飾り山笠を20代で造った男！

この、飾り山笠を29歳で造った
博多人形師がいます。

井上和彦さんです。
井上博多人形工房の3代目。

祖父、両親が博多人形師なのですが、
すんなり、3代目社長になれたわけではく、
５年間の下積み経験があったらしいです。

朝一番で仕事場に行き、
まず、掃除から始め
師匠や先輩達の道具の準備
配達、などもろもろの仕事があります。

自分の人形師としての勉強は
寝る時間を削ってやったそうです。
昼間、眠くなるのは、それだけ勉強
したのだという安心感になったそうです。

修行時代、展覧会でお客さんに
作品を褒められるのが、
たいへん嬉しく発奮材料になったようです。

それでまた、努力をする、
その繰り返しだったと本人も語っています。

たまの休みも本屋へ行って、
武者姿の写真や絵を見て勉強です。
その本を買えるだけの給料はもらえなかった
と言っています。

本屋で1日中、鎧、兜、甲冑姿の本を
立ち読みしていたそうです。

ほしい本はいっぱいあり、
ただひたすらに、調べたそうです。
 
 
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飾り山笠を造るとは！

大きな転機は7年目、29歳の若さで「山笠」を
造ることに大抜擢させられた時でした。
命をかけてやってきたが、まさかと
本当にビックリしたそうです。

博多人形と山笠を造るのは、
心の持ちようが違うようです。

博多人形はたんたんと冷静に造る。
山笠は自分の個性を生かせる人形を
造らねば意味がないと語っています。

2004年、中国上海で山笠が走ることに
なった時も井上が任命されました。

日本を代表して走る山笠を造り
上海で走った時は、足が地に着かなく
あんまり、当時のようすは覚えて
いないと語っています。

飾り山笠を造っている今は、
夢を実現している実感があるとも。。。。。
 
 
 

ま と め！

2007年3月

38歳の若さで惜しまれつつ
この世を去りました。

稀に見る才能があっただけに
周囲からは落胆の声が　。。。。。